落合勁心(けいしん)のつなぐブログNEW

社会貢献活動を地道にしてます

実はこんな感じでした、な話

捕まった時も皆気を遣ってくれたりして、きっと知りたいはずやのに聞いて来なかった人が多いので、捕まった時から裁判での話までを、ざくっとになるけどします。

 

私がどんな選択をしてきたかを話すね。

 

まず、捕まった日は仕事に行くために外に出たら刑事たちが居た。

寄ってきた瞬間

「あっ、来たか……」

と、すぐ分かった。

 

ちなみに、威圧的な感じは全くなく

「何で来たか分かる?」とだけ聞かれて、

分かると答えると、そこからすぐに部屋の中を調べられた。

 

んでまず、そこから

『正直に話すか』という選択が始まる。

 

私は、全部正直に話したよ。

 

何も隠さなかった。

 

その日に早速始まった取り調べで、全てを話した。

弁護士も、誰もまだ来てない状況で、何一つ黙秘も否認もせずに全てを話した。

だから、刑事たちも

威圧したり、厳しく聞き出そうとしたり

そんな事をする必要がなかった。

 

刑務所行ってから、周りから聞く刑事たちからの態度、対応が余りに違いすぎて驚いたくらいに、私への対応は最後まで本当に良くて優しかった。

 

そう、全部話したから、その後決まった弁護士とは

「保身の為に何を話す?何を隠す?」

というやり取りを一切してないねん。

 

取り調べは主に担当刑事が行ってくれる。

私の担当は、そもそも私と人間性の相性がよかったのか

体調が悪い時は

「寝てていいぞ」って、作業が長引いてる時は座りながら寝かせてくれたし。

時には……

いや、しゅうちゅう冗談を言って笑かせてくれた。

 

んで、これは刑事たちの名誉の為にしっかり伝えるけど

やる気がない、真面目じゃない、変な人

って訳じゃない。

さっきも書いたけど

私には厳しくする必要がなかった、ただそれだけの話。

きっと厳しくなんて、しようと思ったらいくらでも出来るし、凄む事だって出来るやろう。

私が他の人達と同様に保身ばっか考える人間やったならきっと変わってたとも思う。

 

そして、私のそのスタンスは裁判でも変わらなかった。

 

何回も開かれた裁判。

でも自分の考え、言葉で話せるのは2回程。

そこでの発言で判決がどうなるか変わってくる。

って分かってて喋るのは、とてつもなく緊張した。

そりゃ保身したくもなるよ、あんな状況でわ。怖いやん。

それが普通なんやと思う。

でも私普通ではないから

弁護士に

「心で喋りたいから打ち合わせは無しでいく」

と申し出て、検事と弁護士から何を質問されるか全く分からない状態で一問ずつ答えていった。

 

そしてその日は

『せめて今この場にいる人には謝罪させてほしい』と裁判長に申し出て

傍聴席に向かって土下座して謝罪もした。

 

そしたら、その裁判の終わり

退廷の時に弁護士が駆け寄ってきて

「これまで見てきた裁判の中で、1番良かった。何一つ言い訳をしなかった、素晴らしかった。」

と言ってもらえた。

 

担当刑事からの全ての取り調べが終わる時には

「勁心は悪いことをしてしまった、でも、善い人間や。

だから、しっかり生きてやり直せ!」

 

って励ましてもらえた。

 

ちなみに、捕まる前には内偵(ないてい)といって、刑事たちからいわゆる監視や尾行をされていたみたい。

んで、凄い事が一回起きてて

 

ある日

仕事の休憩中、外に出て帰って来る時に突然大雪になってしまった事がある。

その時に職場の前で右往左往する人がいたし、困ってると思って

「ここで避難して下さい!」

って話し掛けたのが内偵してる刑事やった(笑)。

 

後から刑事に

「俺らは一回親切にされてる」と言われて、それで知ったんやけどね。

まぁ内偵の仕事的には話しかけられたから大失敗やったらしいけど(笑)

 

ただ、そんな事も重なって

刑事たちは私に親切やったんやと思う。

 

ってのが、一連の流れで私がしてきた選択と周りの反応やで。

 

そういう私の素直さってのは、核となる部分やと思うし

刑務所でも、同じ様な事が何回も起きてたって思ってもらっていいです。

 

 

人ってさ、人それぞれやん?。

だから、加害者も被害者も、その他の人も

思い、考え、そして感じ方ってバラバラ。

 

勿論、共通認識や一般的にわ……

ってもんもあるから、ある物事に対して

「こうなったら、そりゃこう思うやろう」

と予測や想像する事はある。

でも、誰もが他者からの想通通りの感じ方や選択をしてるとは限らない。

 

加害者の数だけ一人一人違うし、

被害者の数だけ一人一人違う。

 

それは事件当時の話でもそうやし、

何年も経ってからの話でも同じ。

 

一人一人違うんです。

時には、多くの人が想像する普通とは違う思いを持ち、選択する人達もいる。

 

それは、良くも悪くもね。

 

そいえば、一人目の検事からは事件対してこういう反応があった

 

「僕はもう分からない……!」

 

これが、今書いた

「想像してる通りの事とは限らない」

ってもの。

検事が私の事件に対して

ああやろう、こうやろう、分かるやろう

って思ってた内容と違うかった。

だから、「わからない……と頭抱えた」

これも一つの大切な真実なので

ここで伝えさせて頂きます。

 

それじゃ今回はここまで!

日々お疲れ様です✨

ばいちゃ🤟